ピラティスはリハビリに最適!効果とおすすめする理由を詳しく解説

病気や怪我、歳を重ねることによって体の機能が弱まってしまうと普段の生活に支障が出てきます。弱まった体の機能を回復させるために取り組むのがリハビリです。

近年、このリハビリにかかる時間を短縮したり、同時に筋力を強化したりすることができるエクササイズとしてピラティスが有効であると言われています。

本記事では、ピラティスが体の不調におすすめな理由、具体的なリハビリ方法、注意点などについて解説していきます。

もくじHeading

  1. ピラティスとは
  2. ピラティスがリハビリにおすすめな理由
  3. リハビリに効果的なピラティスのエクササイズ
  4. ピラティスでリハビリを行う際のポイント
  5. ピラティスはリハビリに効果的

ピラティスとは

ピラティスをする女性

ピラティスは、ドイツ出身のジョセフ・ピラティスによって20世紀初頭に考案されたエクササイズです。

ピラティスの歴史

ジョセフ・ピラティスは幼少期に身体が弱かったため、健康と身体の強化に興味があったと言われています。彼はヨガ、ボクシングなどの運動を研究し、それを基に「コントロロジー」と呼ばれる独自のエクササイズシステムを開発しました。これが今のピラティスです。

ピラティスは、第一次世界大戦中に負傷兵のリハビリとして効果的でした。ジョセフ・ピラティスは、収容所で負傷した兵士たちのリハビリのために、ベッドにスプリングというばねを取り付けたマシンを用いてリハビリを行いました。これが現在のリフォーマーなどのピラティスマシンの原型です。

ピラティスの基本原則

ピラティスの基本原則には、呼吸法、集中力、体のコントロール、スムーズな動き、正しい動作、体のコアを意識することが含まれ、これらを統合して行うことで、心身の調和を目指します。

ピラティスのエクササイズは、身体に負担をかけすぎず体幹の安定性を高め、強くしなやかな筋肉をバランスよくつけることが目的です。これにより、姿勢の改善や柔軟性の向上、怪我の予防と回復を促進します。

ピラティスの現在

現在、ピラティスはリハビリテーションの分野でも広く活用されています。理学療法士や作業療法士がピラティスの資格を取得する人が増えてきており、患者のリハビリプログラムの中でピラティスは取り入れられやすくなっています。

腰痛、肩こり、関節痛などの慢性的な痛みや手術後の回復期に、ピラティスは身体のバランスを整え、自然治癒力を高める手段として効果的です。

さらに、スポーツ選手のパフォーマンス向上や怪我の予防のトレーニングとしてもピラティスは評価されています。今後もピラティスは健康維持とリハビリにおいて欠かせないエクササイズになっていくでしょう。

ピラティスがリハビリにおすすめな理由

 

ピラティスをする女性

ピラティスは全身を整え、痛みなどの改善が期待できます。さらに身体への負担が少ないことや、体力・年齢に関わらず安心・安全に行えることからリハビリに非常に効果的です。

詳しい理由は以下にまとめました。

  • 筋力の強化とバランスの向上ができる
  • 柔軟性が向上する
  • 姿勢が改善される
  • 無理なく取り組める
  • メンタルヘルスにも効果がある
  • 専門的な指導ができる
  • 将来の予防にもつながる

筋力の強化とバランスの向上ができる

ピラティスは体幹を鍛えることで、全身の筋力バランスを整えます。特に、腹部や背中、骨盤周りの筋肉を強化することで、身体全体が安定し、日常生活での動作がスムーズになります。

腰痛や肩こり、膝の痛みなどの慢性痛を軽減し、リハビリの効果を高めてくれるでしょう。

柔軟性が向上する

ピラティスのエクササイズは、関節の可動域を広げ、筋肉の柔軟性を高めるよう設計されています。

柔軟性が向上することによって、関節の動きをスムーズにし、怪我の予防やリハビリ期間の短縮が期待できます。特に、手術後の回復期においては、柔軟な筋肉と関節が重要です。

姿勢が改善される

多くのリハビリ患者の痛みや不調は、不適切な姿勢や動作が原因であることが多いです。ピラティスは、正しい姿勢を意識しながらエクササイズを行うため、自然と日常生活での姿勢を改善することができます。

姿勢が改善されることで体全体のバランスが整い、痛みや不調の再発を防ぐことができるでしょう。

無理なく取り組める

ピラティスは、ゆっくりとした動きと呼吸法を組み合わせたエクササイズです。そのため、体への負担が少なく、リハビリ中の患者でも無理なく取り組むことができます。

また、エクササイズの強度を調整できるため、一人ひとりの状態や回復段階に応じたトレーニングが可能です。

メンタルヘルスにも効果がある

ピラティスは、呼吸法や集中力を養うエクササイズを含んでいるため、ストレスの軽減や精神的な安定にも貢献すると言われています。リハビリ期間中の不安やストレスを軽減し、回復を促進するでしょう。

専門的な指導ができる

理学療法士や作業療法士がピラティスの専門知識を持って指導することで、患者一人ひとりに最適なリハビリプログラムを提供することができます。これにより、効果的かつ安全にリハビリを進めることができるでしょう。

将来の予防につながる

ピラティスのエクササイズは身体のバランスと可動域を改善できるため身体の機能が改善されて怪我をしにくい身体づくりができます。将来、同じような怪我をするリスクを軽減させることにつながり、リハビリすると同時に予防することにも効果的です。

リハビリに効果的なピラティスのエクササイズ

マットピラティスをする女性たち

ピラティスは、リハビリテーションにおいて効果的なエクササイズ方法です。その具体的なリハビリ方法を以下に紹介します。

  • マットピラティス
  • マシンピラティス(リフォーマー)
  • 症状別エクササイズ
  • 呼吸法の導入
  • 専門家の指導

マットピラティス

マットピラティスは、特別な器具を使わずにマットで行うエクササイズです。基本的なエクササイズには、「ロールアップ」、「シングルレッグサークル」、「ハンドレッド」などがあります。

これらの動きは、体幹を強化し、柔軟性を高めるために設計されています。マットピラティスは、腰痛や肩こりのリハビリに特に効果的です。

マシンピラティス(リフォーマー)

リフォーマーは、ピラティス専用の器具で、スプリングの抵抗を利用して筋肉に負荷をかけることができます。リフォーマーを使ったエクササイズは、「フットワーク」、「ロングストレッチ」などです。

これらのエクササイズは、体幹の安定性を高め、筋力と柔軟性を強化するのに効果的です。リフォーマーは、手術後の回復期にある患者にも適しています。

症状別エクササイズ

特定の症状に対するエクササイズも存在します。例えば、腰痛には「ブリッジ」や「キャットストレッチ」が効果的です。膝の痛みには、「ローオブリークレッグプレス」がおすすめです。

これらのエクササイズは、痛みのある部位を支える筋肉を強化し、関節の安定性を高めます。

呼吸法の導入

ピラティスでは、呼吸法が重要です。正しい呼吸法である胸式呼吸を習得することで、酸素の供給量が多くなり、リラクゼーション効果が得られます。深い呼吸を意識しながらエクササイズを行うことで、ストレスの軽減や精神的な安定が期待できます。

専門家の指導

リハビリとしてピラティスを行う際は、専門家の指導が重要です。理学療法士や作業療法士がピラティスの専門知識を持って指導することで、一人ひとりの患者の状態に合わせた適切なプログラムを提供できます。

専門家の指導により、安全かつ効果的にリハビリを進めることができます。

ピラティスでリハビリを行う際のポイント

呼吸を整えている女性たち

リハビリのためにピラティスを行うとき、始め方や注意点、自宅でのリハビリ方法について以下にまとめました。

  • 始め方と注意点
  • 専門家の指導を受ける重要性
  • 自宅でのリハビリ方法

始め方と注意点

ピラティスを使ったリハビリを始める際には、まず自分の健康状態やリハビリの目的を明確にすることが重要です。医師の診断を受け、ピラティスが適切なリハビリ方法であるか確認しましょう。

次に、適切なスタジオやインストラクターを選ぶことが大切です。リハビリ専門のピラティススタジオを選ぶことで、専門的な指導を受けることができます。

専門家の指導を受ける重要性

ピラティスは専門家の指導のもとで行うことが、効果的かつ安全なリハビリのために欠かせません。理学療法士や認定ピラティスインストラクターは、一人ひとりの患者の症状や状態に合わせたエクササイズプログラムを提供します。

専門家の指導を受けることで、正しいフォームと動作を習得し、怪我のリスクを最小限に抑えることができます。また、専門家は進行状況をモニタリングし、必要に応じてプログラムを調整するため、効果的なリハビリを継続することができるでしょう。

自宅でのリハビリ方法

自宅でピラティスを行う場合、まずは専門家から基本的なエクササイズを学ぶことがおすすめです。初歩的な動きを習得した後、自宅で実践することで継続的なリハビリが可能になります。

マットや小道具(ストレッチバンドやボールなど)を使用してエクササイズを行うとよいでしょう。

そして、自宅でのリハビリを行う際には、無理をせず自分の体調や状態に合わせて行うことが大切です。痛みや不快感がある場合はすぐに中止し、専門家に相談してください。

また、定期的に専門家の指導を受け、エクササイズのフォームや進行状況を確認することをおすすめします。

自宅では以下のような基本的なエクササイズから始めると良いでしょう。

ショルダーブリッジ

背中をマットに付けた状態で膝を立て、腰を持ち上げて体幹を強化します。

キャットストレッチ

四つん這いの姿勢から背骨を丸めたり伸ばしたりする動きで、背中と腰の柔軟性を高めます。

ハンドレッド

仰向けに寝た状態で両足を持ち上げ、手を上下に動かすことで、腹筋を強化します。

ピラティスはリハビリに効果的

ピラティスがリハビリに効果的である理由は、体幹を強化して筋力バランスを整え、腰痛や肩こり、膝の痛みを軽減させるからです。また、柔軟性が向上することにより関節の可動域が広がり、怪我の予防や回復を促進させるからです。

さらに、ピラティスは正しい姿勢を維持しながら行うため、日常生活での姿勢改善にも効果的です。呼吸法を取り入れることでストレス軽減や精神的安定も目指すことができます。

身体が不調になり、リハビリが必要になったときに、ピラティスはより効果的です。ぜひ取り入れてみてください。

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この記事の執筆者

ピラティスリフォーマー比較サイト編集部

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