ピラティスマシンの種類｜マシン別の特徴と効果を解説！

体を引き締めたり、腰痛や肩こりなどの体の改善をしたりする目的のためにピラティスをされている方へ。

ピラティスをやっていくうちに以下のように思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

• ピラティスマシンってどんな種類があるのか？
• どんな効果があるのか？
• 取り扱いは難しいのか？初心者にもできるのか？

この記事ではピラティスマシンの特徴と効果をマシン別に分けて解説します。初心者の方にもできるピラティスマシンを紹介します。

この記事を読めば、マシンピラティスのメリットについても分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

マシンピラティスとは

マシンピラティスとは、ピラティスマシンと呼ばれる専用器具を使って行うピラティスのことです。

そもそもピラティスとはドイツ人のジョセフ・H・ピラティスが考案したエクササイズです。戦時中に負傷した兵士のリハビリのために考案されました。

ピラティスには「マシンピラティス」と「マットピラティス」があります。

マシンピラティスに使われる専用器具はピラティス氏の考案によるものです。専用器具の負荷を調整しながら行うのが特徴で、体幹が鍛えられ、柔軟性の向上が期待できます。

ピラティスマシンの種類と効果

ピラティスマシンはさまざまな種類があり、マシンによって得られる効果が異なります。ほかにも、マシンピラティスはエクササイズのバリエーションが多く、体幹を鍛えたり特定の部位を鍛えたりできます。

マシン別に特徴と効果を紹介しますので参考にしてください。

リフォーマー

リフォーマーはピラティスの代表的なマシンです。リハビリ用のベッドを改良して作られました。エクササイズのバリエーションが豊富で500種類以上あります。マシンに付いているバネの強度を変更したり、付属のロープを使ったりして負荷をかけたエクササイズができます。

寝た状態、立った状態、座った状態などさまざまな姿勢でできるのも特徴です。

得られる効果として、体幹の強化だけでなく特定の部位にアプローチができます。初心者や運動が苦手な方、高齢者からピラティス上級者まで幅広い方に対応できるマシンです。

タワー付きリフォーマー

タワー付きリフォーマーはリフォーマーの片側の端にフレームが付いたマシンです。このフレームに捕まって安定性のある動きができたり、バネを取り付けて負荷を調整したりできます。

膝立ち・四つ這い・立った状態などさまざまな姿勢が取れ、リフォーマーよりも幅広いエクササイズが可能です。動きのバリエーションが豊富で筋力や強化やストレッチ効果が期待できます。

キャデラック

ギャラテックはベッドの上に天蓋のようにフレームが取り付けられているマシンです。足や腕をかけてぶら下がって空中でエクササイズができます。

左右別々に負荷を調整できるため、体に合わせたトレーニングが可能です。キャデラックにはさまざまな器具を取り付けられるため、必要に応じて特定の部位を鍛えられます。

キャデラックのマシン本体は動かず安定しており、寝た姿勢でもエクササイズできるため、起き上がるのが難しい人のリハビリにも適しています。病院にも取り入れられており、初心者から上級者まで個人のレベルに合わせて使えるマシンです。

チェア

チェアは名前の通り椅子型のマシンです。座席部分にパットが付いており、足元にバネ付きのペダルが取り付けられています。スペースを取らないコンパクトなマシンです。

座ったり、立ったり、椅子の上に這った状態でエクササイズでき、負荷の調整がしやすく、エクササイズのバリエーションが豊富です。

ペダルに足を乗せて動かすだけでなく、肩や腕のインナーマッスルや腹筋を鍛えたり、脚や股関節を強化したりもできます。細かい部位を正確に動かすことが求められるため、中級者以上向けのマシンとなっています。

ラダーバレル

ラバーバレルは横にした樽（バレル）を半分に切ったような半円状の丸みがある部分と、はしごを合わせて作られたマシンです。バレルはピラティスマシンで唯一、半円の形状をしており、リフォーマーやワンダチェアなどと違ってバネがないのが特徴です。

体の曲線にあった半円状の部分を利用して、背骨を伸ばしたり、丸めたり、ねじったりして、上半身の柔軟性の向上と全体的な姿勢改善のアプローチができます。

はしご部分に足をかけたり、掴んだりすることで動きのバリエーションが広がり、肩こりや首こりの改善も期待できます。中級者以上向けのマシンです。

スパインコレクター

スパインコレクターは背骨（スパイン）を修正（コレクター）するマシンです。ラダーバレル同様にバレルの1種で、横から見るとクジラのような形をしておりアーチ状の曲線になっています。

曲線のくぼみ部分を使って背骨を伸ばしたり、横向きに座ってウェストを伸ばしたりといろんなポーズが取れます

スパインコレクターを使って背骨まわりの筋肉をストレッチすることで、背骨と首を正しい姿勢に戻すためのアプローチが可能です。猫背や反り腰、ストレートネックなど首の姿勢改善が期待できます。

マシンピラティスの5つのメリット

ここまでピラティスマシン別に特徴と効果を解説しました。ここからはマシンピラティス全体のメリットを5つ紹介します。

姿勢の改善

マシンピラティスでインナーマッスルを鍛えることで姿勢の改善ができます。マシンピラティスは体にかける負荷を調整できるため、左右のバランスも調整可能です。姿勢が改善されると猫背や肩こり、腰痛などの慢性的な体の不調の改善も期待できます。

むくみや冷え性の改善

マシンピラティスでは冷え性やむくみの改善ができます。姿勢改善して体の歪みをなくしながらエクササイズすることで血流がよくなり、むくみ改善につながります。ほかにも、筋肉を鍛えると基礎体温が上がるため冷えづらくなるのもメリットです。

基礎代謝の向上

マシンピラティスでは基礎代謝の向上が期待できます。特定の部位だけでなく、全身も鍛えられるため、エクササイズにより筋肉量が増えることにより、基礎代謝の向上につながります。

ストレスの緩和

マシンピラティスでは体の改善だけでなくストレスの緩和もできます。マシンピラティスは深い呼吸をするため集中力を高めたり、自律神経を整えたり、リラックスしたりする効果があります。ほかにも幸せホルモンと呼ばれるセロトニンの分泌も促されるため、ストレスの緩和ができ前向きな思考になれるのもメリットです。

筋力や柔軟性の向上

マシンピラティスでは筋力や柔軟性の向上が期待できます。エクササイズにより全身の筋肉が鍛えられ、筋力を向上できます。ほかにもマシンピラティスでは関節を伸ばしたり、ほぐしたりもできるため柔軟性も向上できるのです。

マットピラティスとマシンピラティスの違い

前述したようにピラティスには「マットピラティス」と「マシンピラティス」の2種類があります。それぞれの特徴と違いを説明します。

マットピラティスの特徴

マットピラティスとはマットの上で行うピラティスで、自重をかけてエクササイズするのが特徴です。体幹を中心に全身の筋肉を鍛えられ、筋力アップが期待できます。マットさえあればどこでも実践できるのがマットピラティスのメリットです。

一方で、自分の体重を支えないといけないため、コントロール力が必要となります。初心者の人は自重に耐えたり、体を動かしたりすることに精いっぱいになりやすいため、はじめのうちは背骨や骨盤に意識を向けるのは難しいかもしれません。

マシンピラティスの特徴

マシンピラティスは専用器具を使うことで自重よりも負荷をかけてエクササイズできるのが特徴です。体幹の強化だけでなく、特定の部位の筋肉をピンポイントで効率よく鍛えられます。ほかにも、マシンが姿勢や動きをサポートする働きをするため、高度なトレーニングができ、可動域を広げたり、柔軟性を高められたりできるのもマシンピラティスのメリットです。

一方で、マシンを使うためジムやスタジオなどトレーニングできる場所は限られてしまいます。店舗によっては設置しているマシンの種類も違うため事前に確認が必要です。

初心者にはマシンピラティスがおすすめ

マシンピラティスは一見難しいと感じるかもしれませんが、初心者に向いています。理由をいくつか解説します。

個人の筋力や体力に合わせたトレーニングができる

ピラティスマシンのバネやチューブ、ロープなどで負荷の調整ができるため、筋肉量が少ない人や体力がない人でも、無理なく自分に合った負荷でトレーニングできます。

正しいピラティスの動きができる

ピラティスマシンが体の動きを補助してくれるため、正しい位置でトレーニングができ、普段使わない部位をスムーズに動かすこともできるようになります。

エクササイズのバリエーションが豊富で飽きない

同じピラティスマシンでも、かける負荷を調整したり、別の部位を鍛えたりできるため、エクササイズのバリエーションが豊富です。500〜1000種類のトレーニングができます。

マシンピラティスに慣れてきたら、徐々にバリエーションを増やしていくと、飽きずにトレーニングを続けられるでしょう。

マシンピラティスで理想の体を手に入れよう

ピラティスマシンの種類別に特徴と効果を紹介しました。マシンピラティスは体にかける負荷も調整でき、正しい姿勢でエクササイズできるため、初心者にも向いています。

全身はもちろん、集中的に特定の部位も鍛えられます。いろんなピラティスマシンを使って、自分に合ったエクササイズをして姿勢を改善したり、体を鍛えたりして理想の体を手に入れましょう。