マシンピラティスとは？知っておきたい効果とメリットを解説

ぴら人によっては近年、日本ではピラティスブームが再燃し、中でもマシンピラティスの人気が高まっています。この機会に、マシンピラティスを始めたい！と思っている方も多いのではないでしょうか？

マシンピラティスは、マットに比べて姿勢が維持しやすく、「初心者でも効果を実感しやすい」と話題を呼んでいます。

この記事では、マシンピラティスの効果や、メリット・デメリットについて解説しています。注意点もまとめているので、ぜひ最後までご覧ください。

マシンピラティスとは

ピラティスは、20世紀初頭にドイツで生まれたエクササイズです。戦争によって傷ついた兵士のリハビリを目的として考案されました。

現在ではリハビリだけでなく、ボディメイクやパフォーマンスの向上など、さまざまな目的に活用されています。

専用のマシンを用いて行うものを「マシンピラティス」、マットの上で行うものを「マットピラティス」と呼ぶのが一般的です。

ピラティスでは、効果的にエクササイズを行うため、正しい姿勢を重視します。

マシンピラティスでは器具が体をサポートするため、初心者でも正しい姿勢でトレーニングしやすいのが特徴です。負荷を調節できるため、レベルや体力に合わせて利用できます。

一方のマットピラティスでは、基本的に自重を利用してエクササイズを行います。小道具（プロップス）を用いるケースもありますが、マシンのようなサポート力はないため、正しい姿勢をマスターするのが困難です。

ピラティスマシンの種類

マシンピラティスは、以下のような専用マシンを用いて、さまざまなエクササイズを行います。器具によって異なる特徴を持っているため、まずはそれぞれの違いを知っておきましょう。

リフォーマー

代表的なピラティスマシンで、ベッド型のフレームに平らな台を設置して使います。ロープやキャリッジ（スライドする台）を利用して、適切な負荷をかけながらトレーニングします。

寝る、立つ、座ると、さまざまな体勢でおよそ100種類ものエクササイズが行えるのが特徴です。スプリングを操作して負荷を変えることができるため、フィットネスレベルや体力に合わせて調節が可能です。

チェア

椅子型ピラティスマシンで、小さいながらも約30種類以上のトレーニングができるとされています。ペダルや取り外し可能なハンドルを活用し、さまざまな体勢でエクササイズが行えます。

リフォーマーに比べて安定性に欠けるため、より高度なトレーニングをしたい人にも向いているでしょう。このマシンも負荷の調整が可能なため、年齢や体力を問わず活用できます。

キャデラック

ベッド型の台に大きな支柱フレームが取り付けられたマシンです。支柱にはスプリングやストラップなどをつけることができ、およそ200種類以上のエクササイズに対応しています。

キャデラックは、リフォーマーのように台が動くタイプではありません。したがって、初心者でもコントロールしやすいのが特徴です。

安定感があるため、体の動きに制限がある人でも、安全にトレーニングが行えます。

バレル

なめらかなアーチ状の形が特徴的で、柔軟性の向上や姿勢の改善を目的に使用されることが多い器具です。

クジラのような形の「スパインコレクター」や、梯子のついた「ラダーバレル」などの種類があります。負荷を調節できる機能がないため、小道具（プロップス）のような位置づけで使用されることが多いかもしれません。

ほかのマシンに比べて、より自分で体をコントロールすることが求められます。

マシンピラティスの効果

まず、体の柔軟性や、可動性を高める効果が期待できます。そのため、リハビリのほか、スポーツでのパフォーマンスを向上させる手段としても活用されています。

また、ゆっくりとした動きに呼吸を連動させるため、リラックス効果があり、ストレスの軽減も期待できるでしょう。正しい呼吸ができるようになることで、自律神経が整い、睡眠の質も向上します。

このほか、マシンピラティスではインナーマッスルを効果的に強化できます。その結果、姿勢の改善や体型の維持にも有効です。

ただし、ピラティスは即効性のあるトレーニングではありません。続けることで、徐々に変化を感じられるようになるでしょう。

マシンピラティスのメリット

体を支えながらトレーニングできるので、筋力の弱い人や体の動きに制限がある人でも安心して運動できるのが大きなメリットです。

マシンピラティスは、一般的に専門知識を持ったインストラクターが指導を行います。そのため、初めてピラティスを行う人でも正しい姿勢でエクササイズでき、効果を実感しやすいといわれています。

体幹が鍛えられるので、代謝が上がり体型の維持がしやすくなるのもメリットです。負荷の大きさや、かける場所を変えることで、部分的にアプローチすることも可能です。

また動きや呼吸に集中するため、精神状態が安定しやすくなるのも嬉しいポイントです。

マシンピラティスのデメリット

グループレッスンの場合、マシンが限定されることがあります。リフォーマーしか使えないことも少なくありません。

また、スタジオによってはパーソナルレッスンしか利用できないケースがあります。このような場合は、グループレッスンに比べて費用が高額になりがちです。

ピラティスマシン自体も高価なため、取り入れているスタジオが近隣にない場合は、クラスを探すのが困難かもしれません。

大きなマシンが多いため、自宅でのピラティスに活用しにくいのもデメリットの一つです。

マシンピラティスの注意点

マシンが動きをサポートしてくれるため、初心者でも取り入れやすいトレーニングです。効果的にエクササイズできるよう、次のような点に注意してマシンピラティスを始めましょう。

スタジオは体験して決める

ピラティススタジオでは、多くの場合、入会前にトライアルが可能です。スタジオや講師の雰囲気、マシンの使い心地は、実際に行ってみないとわかりません。

体験してみることで、自分にはグループレッスンが合っているのか、マンツーマンがよいのか、といったことが検討しやすくなります。

継続することが大切なので、通いやすいスタジオを選びましょう。そのため、立地や料金についても確認しておく必要があります。

安全に配慮して行う

マシンピラティスでは、マシンの動きをコントロールすることで、安全で効果的にトレーニングができます。

そのため、マシンを勢いよく動かしてしまうと効果が半減します。さらに、効果が得られないばかりかケガのリスクも生じます。

また、体調によってはマシンピラティスで不調になるケースがあります。病気やケガ、妊娠中などの状況は必ず事前にインストラクターに相談してください。

場合によっては医師の許可が必要になることもあります。

適したウェアを選ぶ

マシンピラティスでは、次のようなウェアを選ぶことが大切です。

• 通気性がよい
• 滑りにくい素材
• 吸水速乾性が高い
• エクササイズの邪魔になる装飾がない

マシンを使っているときに体がずれてしまうと効果を得られません。滑りにくい素材のウェアを選んで着用しましょう。

さらに、通気性がよく汗がすぐに乾く素材であれば快適にトレーニングできます。

また、ウェアの一部がマシンに挟まれたり絡まったりすると危険です。フードがあるタイプや、裾が長くひらひらしている服などは避けてください。

継続することが大切

ピラティスで効果を実感するには、10～30回のトレーニングが必要だといわれています。

目的や体の状態による個人差が大きいものの、週2〜3回通えれば1か月ほどで変化を感じられるでしょう。

マシンを使うとより効果的にアプローチできます。そのため体の変化を実感しやすいのが特徴です。

ただし、姿勢の維持には継続が欠かせません。ピラティスは、正しい姿勢を習得することが大切です。

ただし、独自の方法では効果が出にくい可能性があります。姿勢の習得は、インストラクターに基礎から習うのが近道になります。

マシンピラティスで体を整えよう

マシンピラティスは、初心者でも正しい姿勢を維持しやすく、効果的にトレーニングが行えます。

また、ピラティスは筋肉を強化するだけではありません。リラクゼーション効果もあるため、ストレスの軽減にも有効です。

マシンピラティスで、あなたに合ったエクササイズを継続し、心と体のバランスを整えていきましょう。