理学療法士がピラティスの資格をとったほうがいい?取るメリットとその需要

近年、理学療法士として病院やリハビリセンターでリハビリ指導をしながら、ピラティスの資格を取得する人が増えています。理学療法士がピラティスの資格を取得することで理学療法士としての働き方の幅が広がる可能性があります。

本記事では、理学療法士がピラティスの資格を取るメリットと、取った後のキャリアの可能性について詳しく解説します。

もくじHeading

  1. ピラティスと理学療法士
  2. 理学療法士がピラティスの資格を取得するメリット
  3. ピラティス資格取得後のキャリアの可能性
  4. ピラティス資格取得の手順
  5. 代表的なピラティスの資格が取れる団体の紹介
  6. 理学療法士はピラティスの資格を取得しよう

ピラティスと理学療法士

リハビリをする女性

ピラティスは理学療法士にとって患者さんの健康と回復をサポートするための手段となるものとしてとても有益です。ピラティスと理学療法士について詳しく見ていきましょう。

ピラティスとは

ピラティスは、20世紀初頭にジョセフ・ピラティスというドイツ人によって考案されたエクササイズメソッドです。

ジョセフ・ピラティスは、幼少期に体が弱かったことから健康とフィットネスに強い関心を持ち、様々な運動を研究しました。彼が開発したピラティスメソッドは、体幹を中心に全身の筋肉をバランスよく鍛えることが目的です。

ピラティスのエクササイズは、筋力強化、柔軟性向上、姿勢改善に焦点を当てており、体のコントロールと呼吸法を重視しています。第一次世界大戦中、ジョセフ・ピラティスは負傷兵のリハビリのためにピラティスを活用し、その効果が広く認知されるようになりました。

ピラティスのメソッドは、今ではリハビリテーションだけでなく、一般的なフィットネスやスポーツトレーニングにも応用されています。

理学療法士とピラティスの関わり

理学療法士は、患者さんの怪我や病気などによる身体の痛みを軽減し、機能回復を促進する専門職です。ピラティスは、この理学療法の分野で重要な役割を果たしています。

ピラティスのエクササイズは、筋力や柔軟性を効果的に向上させるため、理学療法士はピラティスを治療に取り入れることで、患者のリハビリ効果を高めることができます。

例えば、腰痛や肩こり、膝の痛みなど、筋力の低下や柔軟性がないことが原因で起こる問題に対して、ピラティスは非常に効果的です。体幹を鍛えることで、姿勢が改善され、痛みの軽減につながります。

また、ピラティスは無理なく行えるエクササイズであり、高齢者や体力があまりない患者さんでも取り組みやすいです。

さらに、ピラティスは心身のバランスを整える効果もあります。ストレスを軽減し、リラクゼーションを促進するため、精神的な健康にも繋がります。理学療法士がピラティスを学び、治療に取り入れることで、より包括的なケアを提供することが可能になるでしょう。

理学療法士がピラティスの資格を取得するメリット

深呼吸をする男女

理学療法士がピラティスの資格を取得することで、多くのメリットが得られます。
メリットは以下のようなものが考えられます。

  • 効果的な治療プランの提供ができる
  • スキルの幅が広がる
  • 就職・転職での有利になる
  • 自身の健康維持に繋がる

効果的な治療プランの提供ができる

ピラティスのエクササイズは、筋力強化、柔軟性向上、姿勢改善に非常に効果的です。資格を取得することで理学療法士は、患者に対してより包括的で効果的な治療プランを提供することができるようになります。

具体的には、腰痛、肩こり、膝の痛みなど、筋力の低下や柔軟性がないことに対してピラティスは効果的であるといえます。

スキルの幅が広がる

ピラティスの資格を取得することで、理学療法士としてのスキルの幅が広がります。多様な治療法を持つことで、個々の患者のニーズに合わせた治療が可能になり、患者の満足度が向上するでしょう。

就職・転職での有利になる

ピラティスの資格を持つことで、就職や転職の際に有利になることも大きなメリットです。医療機関やフィットネスジムなど、ピラティスを取り入れている施設は増加しており、ピラティスの資格を持つ理学療法士はこれらの施設で高く評価されています。

ピラティスの資格があることで、給料アップや昇進の機会が増える可能性もあるでしょう。

自身の健康維持に繋がる

ピラティスは理学療法士自身の健康維持にも役立ちます。日々の業務で体を酷使する理学療法士にとって、ピラティスのエクササイズは自己管理の一環として非常に有益です。

自分自身が健康であることで、より良い治療を提供することができ、患者に対しても説得力を持って指導できます。

ピラティス資格取得後のキャリアの可能性

ピラティスの指導を受ける女性

ピラティス資格を取得した理学療法士には、多様なキャリアの可能性が広がります。詳しく見ていきましょう。

  • リハビリ分野で活躍できる
  • フィットネス業界で活動できる
  • 独立開業できる
  • オンラインレッスンを提供できる

リハビリ分野で活躍できる

ピラティスの技術と理学療法士としての知識を組み合わせることで、従来のリハビリテーションに新たなアプローチを加えられます。

特に、腰痛や肩こり、膝の痛みなどの慢性的な症状に対して、回復を促すだけでなく、予防をすることにつながるため、ピラティスのエクササイズが効果的です。

フィットネス業界で活動できる

ピラティススタジオやフィットネスジムでインストラクターとして働くことで、一般の人にピラティスの効果を伝えることができます。理学療法士としての専門知識を持つインストラクターは、怪我の予防や体のメンテナンスに対する高い理解を持っているため、信頼性が高くなるでしょう。

独立開業できる

自分のピラティススタジオを開業し、オリジナルのリハビリテーションプログラムやフィットネスプログラムを提供することが可能です。そのため、自分の考えやビジョンに基づいた治療や指導を実現することができます。

マーケティングや経営の知識も必要ですが、専門家としての強みを活かすことで成功のチャンスが広がるでしょう。

オンラインレッスンを提供できる

インターネットを活用して、様々な受講者に向けてピラティスのレッスンを提供することができます。これにより、多くの人々にリーチすることができるようになるでしょう。

ピラティス資格取得の手順

ピラティスを受ける女性たち

ピラティス資格を取得するための手順は以下の通りです。

まず、信頼できるピラティス認定機関を選びます。次に、資格コースに申し込み、カリキュラムに沿って学習を進めます。一般的に、コースは理論と実技の両方を含み、解剖学やピラティスの基本原則、各エクササイズの指導方法などを学びます。

学習期間は数ヶ月から1年程度が一般的です。コースを修了したら、認定試験を受けます。試験は筆記と実技の両方で構成され、これを合格することで資格が取得できます。資格取得後も、継続教育やワークショップに参加し、知識と技術を更新することが推奨されます。

代表的なピラティスの資格が取れる団体の紹介

ピラティスの資格にはたくさんの種類があり、資格によって特徴が違います。取得に必要な料金などの詳細も資格ごとに違うため、自分の目的に合った団体で取得するようにするとよいでしょう。

代表的な団体を紹介します。

  • BASI Pilates
  • POLESTAR PILATES
  • PHIピラティス

BASI Pilates

世界で最も認知度が高いピラティスの資格の1つです。マット、マシンそれぞれの資格取得カリキュラムを用意されています。また、医療従事者向けのカリキュラムも用意されているところが特徴です。

POLESTAR PILATES

統合的な身体調整法に基づいたピラティス指導に重点を置いています。理学療法士向けの資格取得コースも用意されています。

PHIピラティス

理学療法士の資格を持つ大学教授が発足させた団体です。姿勢矯正に重点を置いている点が特徴です。マット・マシン、あらゆる器具それぞれの資格取得カリキュラムを用意されています。

理学療法士はピラティスの資格を取得しよう

ピラティスの資格を取得することで、患者さんのリハビリテーション効果が向上させるだけでなく、キャリアの幅を広げ、就職・転職で有利になり、収入向上の可能性もあります。そのため、ピラティスの資格は理学療法士の専門性とキャリアを大きく向上させるでしょう。

現在、理学療法士として働いている方はスキルアップやキャリアの可能性を広げていくためにピラティスの資格を取得することを考えてみましょう。

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この記事の執筆者

ピラティスリフォーマー比較サイト編集部

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