ピラティスマシンの購入で失敗しないポイントを解説

スタジオや自宅用に、ピラティスマシンを購入する人が増えています。しかしマシンにはさまざまな種類があり、低品質のマシンや良くない販売元を選んでしまうことも少なくありません。

そこで今回は、ピラティスマシンの購入で失敗しないポイントを解説していきます。起こりうるトラブルと対策もまとめているので、あわせてチェックしてください。

ピラティスマシン購入時のトラブルと対策

ピラティスマシンの購入では、破損や初期不良などのトラブルが起こることがあります。問題が起こったときに慌てないよう、対策を知っておきましょう。

マシンの初期不良

ピラティスマシンの初期不良は珍しくありません。たとえば次のような問題が発生することがあります。

• フレームがガタついている
• スプリングが弱い
• スムーズに動かない

これらは、パーツの品質のバラつきや、材質が適していないなどの原因が考えられます。とくにオンライン購入のように、実物を確認できない場合に起こりやすいトラブルです。

初期不良を防ぐためには、信頼できるメーカーや販売店から購入することが大切です。また保証期間や返品・交換対応がしっかりしているかも事前に確認しておきましょう。

到着後はすぐに動作確認を行い、問題があれば早めに対応を依頼してください。初期不良の対応には時間がかかることもあるため、余裕を持ってスケジュールを立てる必要があります。

輸送中の破損

大型で重量のあるピラティスマシンは、輸送中に破損が発生することもあります。輸送中にぶつかったり落下したりすれば、マシンに歪みや破損が生じかねません。

対策としては、信頼できる配送業者を選ぶことが重要です。また、マシンを購入する際には、梱包の品質も確認しておくことがトラブル回避につながります。

梱包がしっかりしている業者の選定や、配送保険を付けることも検討しましょう。万が一破損が発生した場合は、配送業者や販売店にすぐに連絡するほか、写真などで状況を記録しておくことが迅速な対応につながります。

納品期日が不明

輸入品または特注品の場合、製造や輸送に時間がかかることがあります。しかし納品期日が不明瞭では、トレーニングスケジュールに支障をきたしかねません。

マシン購入時には納品期日を明確に確認し、書面で記録することが重要です。納期が遅れるリスクが高い場合は、適宜進捗状況を確認するとよいでしょう。

また、補償規定があるかどうかも事前に確認しておくと安心です。余裕を持った納期を設定することで、急な遅延にも柔軟に対応できます。

スタジオの動線が悪くなる

マシンのサイズや設置場所によっては、スタジオ内の動線が悪くなってしまいます。動線が悪いと、利用者同士がぶつかりやすくなるなど、トレーニング効率が下がります。

事前にスタジオの設計を見直し、マシンの配置や位置関係を考慮することが重要です。空間に余裕を持たせ、スムーズに移動できるように計画しましょう。

実際の利用シーンを想定した動線設計を行うことで、トラブルを未然に防げます。

ピラティスマシン選びで失敗しないポイント

ピラティスマシン選びでは、以下の点に注意しましょう。

• 試乗する
• 品質にこだわる
• 販売元の導入実績を確認する
• サポート体制が整っている販売元を選ぶ

試乗する

マシンは、種類やブランドによって使用感が異なります。そのため、実際に体験してフィット感や操作性を確認することが大切です。

とくに、リフォーマーやチェアは微妙な動きが重要なマシンです。使い始めてから「使いにくい」と感じることも少なくありません。

そのため、試乗時には、次のようなことを確認しておきましょう。

• スムーズに動作するか
• 負荷の調整がしやすいか
• サイズ感が適しているか

また、体験中に気になった点を販売店に相談することで、最適なマシンを見つけやすくなります。

品質にこだわる

低価格なマシンは魅力的ですが、耐久性や安全性が不十分な場合があります。仮にフレームの強度やパーツの精度が低ければ、故障やケガにつながりかねません。

また、低品質のマシンは早期にメンテナンスが必要になり、結果的に高いコストがかかる可能性もあるでしょう。

信頼できるメーカーを選ぶことで、初期費用は高くても長期的なメリットが得られます。

販売元の導入実績を確認する

導入実績が豊富な販売元は、多くのスタジオやジムで採用されていることが多いです。そのため、マシンの品質やアフターサービスも期待できます。

納品や設置でスムーズに対応できることが多く、安心して取引できる点も魅力です。口コミや導入事例を調べ、自社に適した販売元を選びましょう。

サポート体制が整っている販売元を選ぶ

不具合が生じた際に、迅速な対応を受けられるかも重要なポイントです。次のようなサービスが提供されているかどうかを、事前に確認しておきましょう。

• 保証期間
• 部品交換
• メンテナンスサービス
• 組み立てサポート など

サポート体制が充実しているかどうかは、長く使うための大きなポイントです。万が一のトラブルに備え、サービス内容の確認は必ず行いましょう。

ピラティスマシンの特徴と選び方

ピラティスマシンには、さまざまなタイプがあり、それぞれ特徴が異なります。マシン同士を組み合わせて使うことで、より効果的にトレーニングが行えます。

最適なマシンを選ぶため、購入時に意識するポイントを押さえておきましょう。

リフォーマー

最もポピュラーなピラティスマシンです。スプリングで負荷を調整できるため、体力に合わせたエクササイズが可能です。

フレームに取りつけられた台をスライドさせて、トレーニングを行うのが一般的です。コアの強化や柔軟性の向上が期待できます。

リフォーマーを選ぶ際は、以下の点を意識するとよいでしょう。

• スプリングの強度調整がスムーズに行える
• 耐久性の高い素材が使われている
• スムーズにスライドする

コンパクトなモデルや折りたたみ式もあるので、設置場所に合わせて選んでください。

キャデラック

リフォーマーと同じく、人気のあるピラティスマシンです。ベッド型の安定した器具のため、安全性の高いエクササイズが可能になります。

多彩なトレーニングが可能で、とくにリハビリや体幹トレーニングに適しています。

キャデラックを選ぶ際は、フレームの安定性やスプリングの耐久性を確認しましょう。また大きなマシンのため、設置スペースだけでなく搬入経路の確保も重要になります。

チェア

コンパクトながら、多彩なトレーニングができるピラティスマシンです。とくに、下半身やバランス感覚を鍛えるエクササイズに適しているでしょう。

またスプリングの負荷を利用して、全身を効率的に鍛えることができます。体の細部まで鍛えられるため、ピラティス経験者やアスリートに支持されています。

チェアを選ぶ際は、ハンドルの高さや負荷の調整が簡単に行えるかを意識しましょう。座面にぐらつきがないかなど、安定性のある構造かどうかもチェックポイントです。

バレル

バレルは、背中のストレッチや姿勢の改善に効果的なアイテムです。次のような種類があり、曲面を持つ独特な形状が特徴です。

• ラダーバレル
• アークバレル
• スパインコレクター

バレルを選ぶ際は、サイズ感をチェックすることが大切です。外国製品の場合、日本人には大きすぎて使いにくいことがあります。

また、ラダーとバレルの距離など、調節できる範囲も確認しておきましょう。マットピラティスを行う場合には、コンパクトなアークバレルを活用することで多彩なトレーニングができるようになります。

ピラティスマシンの購入で失敗しない！

マシンを購入する際には、初期不良や破損などのトラブルが起こることがあります。また納期が不明だったり、設置によって動線が悪化したりすることも珍しくありません。

ピラティスマシンの購入で失敗しないためには、信頼できる販売元を選ぶことと、事前準備が重要です。

できるだけ試乗し、自分の体で性能を確かめてからピラティスマシンを購入しましょう。マシンにはそれぞれ異なった特徴があるため、目的に合わせて選ぶことが大切です。