またまたピラティスというと、マットの上で行うイメージかもしれません。
しかし近年は、専用マシンを用いたピラティスの需要も高まっています。そのため、多くの方が「どちらを選べばいいの?」と悩んでいます。
そこで今回は、「マシンピラティス」と「マットピラティス」の違いを解説していきます。それぞれのメリットとデメリットもまとめているので、ぜひ最後までお読みいただき、あなたに合ったスタイルを選んでください。
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マシンピラティスとマットピラティスの違い
ピラティスは、1900年代にドイツで生まれたエクササイズです。戦争で負傷した兵士のリハビリのため、ジョセフ・ピラティス氏によって考案されました。
ピラティスは、大きく「マシンピラティス」と「マットピラティス」に分けられます。それぞれ異なる特徴があるため、まずは2つの違いを知っておきましょう。
マシンピラティスとは
専用の器具を用いてストレッチやエクササイズを行います。インナーマッスルを中心に、効率的に筋力トレーニングが行えるのが特徴です。マシンの支えでバランスよく筋肉が鍛えられ、体の可動性を高める効果も期待できます。
一般的に次のようなマシンが使われ、体の動きを補助しながら効果的にエクササイズが行えます。
- リフォーマー
- チェア
- バレル
- キャデラック
「リフォーマー」は、マシンピラティス代表的なマシンです。ベッド型のフレームに平らな台が設置されており、スプリングを調整することで不可の調節が可能です。
「キャデラック」もベッド型のマシンで、大型のフレームにストラップやスプリングを取り付けて使用します。さまざまな姿勢でエクササイズが行えるほか、安定性が高いため初心者でも扱いやすいマシンです。
このほか、椅子のような形の小さなマシン「チェア」や、樽(barrel)を半分にした形状の「バレル」など多くの種類があります。
マシンピラティスでは、これらのマシンを使用して、多種多様なトレーニングを実現します。
マットピラティスとは
マットピラティスは、基本的に専用の器具などを使用することなく、マットの上で行うピラティスです。マットがあれば、どこでもエクササイズできる手軽さが魅力の一つです。
次のような小道具(プロップス)を取り入れることで、エクササイズの幅が広がります。
- ストレッチポール
- バランスボール
- フィットネスサークル
- セラバンド
マットピラティスは、スタジオで行われるスクールのほか、自宅でも簡単に始めることが可能です。動画やオンラインレッスンなどを活用すれば、好きな時間にトレーニングできます。
また、公園やビーチなど、屋外で行うピラティスイベントも多く開催されており、自然の中で運動をしたい層から人気を集めています。
マシンピラティスのメリット・デメリット
専用マシンを使用するマシンピラティスには、次のようなメリットとデメリットがあります。
メリット
さまざまなマシンを利用することで、多種多様なエクササイズが可能です。エクササイズの数は600種類を超えるといわれ、レベルや体力に合わせて運動できます。
マシンが体の動きをサポートするので正しい姿勢を身につけることができ、初心者でも安全に取り組めます。マシンの負荷が調節できるため、リハビリ、ボディメイクなど目的に応じて活用できるのも大きなメリットです。
デメリット
マットピラティスに比べ、気軽に行えない点がデメリットです。
マシンを購入すれば自宅で行うことも可能です。ただしリフォーマーはベッドほどの大きさがあるため、室内に置ける人は多くないでしょう。
また、レッスン料金が高額になりがちなのも難点です。とくに、パーソナルレッスンを受ける場合は予算内におさまらないかもしれません。
このほか、マシンの安全性が低かったり、専門のインストラクターがいなかったりする場合には、ケガのリスクにも注意が必要です。
マシンピラティスが向いている人
マシンピラティスは、負荷が調整できるため、次のような人に適しています。
- 体の動きに制限がある人
- 体の柔軟性が低い人
- ピラティス初心者
- 運動不足の人
- 正しい姿勢を身につけたい人
マシンが体を支えるので、体力に不安がある人でも安心して運動に取り組めます。
ただし、体調によっては担当医の指示に従ってトレーニングを行う必要があります。事前にその旨をスタジオに相談しましょう。
また、ピラティスを始めてみたものの体の動かし方がよくわからないという方にも、マシンピラティスがおすすめです。
マシンのサポートでストレッチが行えるので、体がかたい人や動かしにくい人にも適しています。
ピラティスは即効性があるトレーニングではありません。そのため、体の状態を改善するためには繰り返し行うことが重要です。
マットピラティスのメリット・デメリット
続いて、マットピラティスのメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
マットがあればいつでもどこでも行え、手軽にエクササイズできるのがメリットです。
ピラティススタジオでは、初心者から上級者まで、レベルに合わせたコースが用意されているので、未経験でも安心して始められます。
ほとんどの場合グループレッスンになるので、友だちと一緒に通うことも可能です。
またオンラインレッスンを実施しているスクールもあるため、自宅にいながらレッスンを受けられます。
基本的に自重で行うので、専門的なアイテムを買い揃える必要がありません。そのため、あまりお金がかからないのも嬉しいポイントです。
デメリット
マットピラティスでは、マシンの支えがないぶん、正しい姿勢を覚えるのが困難です。
ピラティスは、正しい姿勢でないと効かせたい場所に効果的にアプローチできません。
また、筋肉量が極端に低い場合はバランスをとるのが難しくなります。そのため、期待する効果が得られにくい可能性もあります。
グループレッスンでは、正しい姿勢で効果的に行えているのかを逐一トレーナーに確認できないのもデメリットになります。
姿勢の習得に時間がかかるため、マシンピラティスに比べて、効果を実感するまでの期間が長くなりがちです。
マットピラティスが向いている人
マットピラティスでは、専用の機器を必要としないため、気軽にできるのが特徴です。
ただし、自分で体を支えて自重でエクササイズを行うため、ある程度の筋肉量が必要になります。
マットピラティスには次のような人が向いているでしょう。
- グループで楽しくレッスンしたい人
- ピラティス経験者
- 費用をかけたくない人
- 集中力を高めたい人
- 時間と場所を選ばずにエクササイズしたい人
マットピラティスは、多くの場合グループレッスンになります。そのため、複数人で楽しくレッスンしたい人におすすめです。
ただし、マシンのサポートがないため、ピラティス経験者や、ある程度の筋肉量がある人のほうが無理なくトレーニングできます。
また、時間と場所を選ばないため、自宅や屋外など、好きなタイミングで行いたい人にも適しています。
ピラティススタジオの選び方
ピラティススタジオを選ぶ際は、自分が行いたいサービスを提供しているスタジオを選びましょう。
スタジオによってレッスンの特徴が異なります。そのため、トライアルを利用して実際に試してみるのがおすすめです。
ピラティスは続けることで効果が実感できるため、通いやすい場所にあることも重要なポイントになります。
このほか、料金やスタジオの雰囲気、インストラクターとの相性なども比較して決めましょう。
状況が変化した場合に備えて、退会の条件や休会制度の有無なども調べておくと安心です。
ピラティスは自分に合ったスタイルを選ぼう
ピラティスには「マシンピラティス」「マットピラティス」の2種類があります。
マシンピラティスは、マシンのサポートで初心者でも安全にトレーニングできます。その反面、料金が高額になりがちです。
一方のマットピラティスは、リーズナブルで自由度が高いものの、マシンのサポートがないので姿勢の習得に時間がかかる傾向があります。
どちらのスタイルにもメリット・デメリットがあります。そのため、自分の目的や生活スタイルに合わせて選ぶとよいでしょう。
この記事の執筆者
ピラティスリフォーマー比較サイト編集部
ピラティスリフォーマー比較サイトは、ピラティススタジオを経営する方に役立つ、最新のピラティスマシンや人気のメーカーに関する情報をご紹介するWebサイトです。ピラティススタジオのオーナーや元インストラクターが顧客満足度UPに繋がるおすすめマシンを徹底検証。ピラティススタジオを開業する上で必要な知識も紹介してまいります。
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