マシンピラティスは妊娠中でもできる！気になるメリットと注意点

妊娠中は、体に負担をかけられないため、運動不足に頭を悩ませる人も少なくありません。

マシンピラティスは、マシンのサポートで無理なく運動できるため、妊娠中のエクササイズにぴったりです。また、ゆったりとした動きを繰り返すため、リラックス効果も期待できます。

この記事では、妊娠中のマシンピラティスで得られる効果とメリット、注意点について解説しています。適切にトレーニングできるスタジオを選び、妊娠期間を快適に過ごしましょう。

妊娠してもマシンピラティスはできる？

妊娠中には、ピラティスのような軽い有酸素運動が適しています。とくにマシンピラティスは、体をマシンで支えながらエクササイズができるため、妊娠中のトレーニングに最適です。

ゆっくりとした動きと呼吸のほか、負荷が調節できる点も妊娠期向きです。

マットピラティスも有効ですが、転倒リスクがあるため注意しなければなりません。妊娠中は体が変化し、バランスが不安定になるので、マシンのサポートがある方が安心でしょう。

マシンピラティスは、体の変化に合わせて妊娠初期から後期まで行えます。

妊娠中にマシンピラティスをするメリット

適度に体を動かすことで、妊娠中に起こりやすいマイナートラブルの軽減につながります。このほか、妊娠期のマシンピラティスには、出産を控えた女性にとって嬉しいメリットがたくさんあります。

変化していく体を支える

妊娠中は、約10か月という期間の中で体が大きく変化します。そのため、体を支える筋肉量が少ないと、腰痛や肩こりなどのトラブルが起こりやすくなります。

マシンピラティスではインナーマッスルを鍛えることができるため、妊娠中に弱まる腰や腹部の筋肉を強化できるのがメリットです。

また、運動不足によって足腰が弱ると転倒リスクが上がります。不安定になっている体をしっかり支えられるよう、下半身のトレーニングも行いましょう。

ピラティスマシンは目的によって使い方を変えられるため、不調や鍛えたい部分に合わせて効果的にトレーニングできます。

体重の増加を抑える

体重の急激な増加は、体に悪影響を与えかねません。妊娠中は、適度な運動で体重の増加を抑える必要があります。

ピラティスは、インナーマッスルを鍛えることで筋肉量を増やせるため、基礎代謝の向上も期待できます。

また、妊娠中には、むくみによる体重増加で悩む人も少なくありません。エクササイズで筋肉の柔軟性が上がれば、血流やリンパの流れが改善され、むくみの解消にもつながるでしょう。

妊娠中のむくみは基本的に生理的なものですが、病気が原因のケースもあるため、まずは医師に相談することが大切です。

メンタルの安定が期待できる

マシンピラティスは、ゆっくりとした動きと呼吸を連動させて行います。その結果、リラックス効果が得られる点も大きなメリットです。

妊娠中はホルモンバランスの乱れや、つわりなどの諸症状によって気分が落ち込みやすくなります。

また、食べ物や行動が制限されるため、ストレスが溜まりかねません。しかし、ピラティスを行っている間は呼吸と動きに集中するため、余計なことを考えなくて済みます。

このほか、グループレッスンによる交流や、講師との会話もメンタルに良い影響を与えるでしょう。

出産に向けた体力づくりになる

出産はまさに人それぞれで、短時間で終わる人もいれば数日かかる人もいます。妊娠後期になってトレーニングを始めるのは大変なので、初期から体力づくりに取り組むことが大切です。

ピラティスは、インナーマッスルが鍛えられるほか、体の可動性や柔軟性も高められます。股関節周りを柔軟にしておくことで、産後の回復もラクになるでしょう。

また、ピラティスは出産時の呼吸の練習にもよいといわれています。出産のタイミングだけでなく、陣痛時のいきみ逃しでも呼吸は大切です。

ピラティスの呼吸法を覚えておけば、パニックにならずにお腹の赤ちゃんに酸素を送ることができるでしょう。

【マシンピラティス】妊娠中の注意点

妊娠中の運動にマシンピラティスは最適ですが、注意点もあります。妊娠期のトラブルは赤ちゃんの成長にも関わるため、慎重にトレーニングすることが大切です。

マタニティピラティスを受ける

ピラティススタジオでは、マタニティピラティスを実施している所とそうでない所があります。妊娠中にマシンピラティスを行う場合は、必ずマタニティピラティスを受講しましょう。

マタニティピラティスでは、ほとんどの場合、専門知識のあるインストラクターがレッスンを行うので安心です。体の状態に合わせたプログラムで行えるので、過度に負担をかける心配がありません。

妊娠初期であっても、エクササイズが負担になる可能性があります。そのため、通常のレッスンではなくマタニティコースを選びましょう。

医師の指示に従う

マシンピラティスを検討する際は、必ず担当医の指示を仰いでください。ピラティススタジオによっては、医師の許可がなければ受講できないケースもあります。

また妊娠中は体が変化しやすいため、違和感を覚えたらすぐ医師に相談することも大切です。

医師の許可があっても、独自の方法でマシンピラティスを行うのはおすすめできません。トレーニングや体勢によっては、母体や赤ちゃんの負担になってしまいます。

ケガのリスクもあるため、マタニティピラティスは必ず専門のインストラクターのもとで行いましょう。

絶対に無理をしない

妊娠中のトレーニングでは、絶対に無理をしないことが大切です。次のような症状のほか、おかしいと感じたらすぐに中止して体を休めてください。

• お腹が張る
• 足がつる
• 出血がある
• 吐き気がする
• めまいがする
• 手足がしびれる

妊娠中の不調は、場合によっては取り返しのつかないトラブルにつながることがあります。何よりも安全を一番に考え、無理をせずにエクササイズを取り入れていきましょう。

妊娠中のピラティススタジオの選び方

妊娠中にピラティスを行う場合は、以下の点を意識してスタジオを選ぶとよいでしょう。スタジオによっては妊婦の受け入れができないこともあるので、事前に確認することが大切です。

パーソナルレッスンがある

グループレッスンでもかまいませんが、できればマンツーマンの方が安心です。

複数人のレッスンだと、一人のトラブルによって流れを止めてしまうことがあります。そのため不調を言い出せず、無理をしてしまいがちです。

妊娠中は体を支えるのが大変なので、より動きに集中する必要があります。パーソナルレッスンであれば、他の人を気にせず自分のペースで受講できるでしょう。

大人数で集中できない場合は、個人レッスンに変えられるか確認してみましょう。

専門知識を持つインストラクターがいる

専門知識を持つインストラクターが在籍しているかも重要なポイントです。ピラティススタジオのWebサイトでは、講師の資格を記載しているケースがあるため確認してみましょう。

適した講師がいるのかがわからない、という場合はスタジオに問い合わせてください。

インストラクターには必ずしも専門資格が必要なわけではありません。しかし、マタニティ、マシンピラティスの実績がある講師がいると安心です。

休会制度がある

ピラティスは、産後のリカバリーにも最適です。

ただし出産したあとは、赤ちゃんのお世話でレッスンに通えないこともあります。そのため、休会制度を設けているスタジオだと安心です。

休会の期間や手続きにかかる手数料などはスタジオによって異なるため確認しましょう。

また、産後の回復スピードは人によって大きくいます。そのため、レッスンを再開する場合は必ず医師の指示に従ってください。

マシンピラティスで妊娠中の生活を快適に

マシンピラティスは、マシンが体の動きを支えるため、妊娠中の運動に最適です。筋力を強化できるため、体の変化によるマイナートラブルの軽減や、出産に向けての体力づくりにも効果があります。

ただし妊娠中は、体への負担を考え、慎重にトレーニングする必要があります。必ず医師の許可を得たうえ、専門のインストラクターの指導でマシンピラティスを行いましょう。無理をせず、異変がある場合はトレーニングを中止することも必要です。