側弯症は、背骨が左右に弯曲することで姿勢バランスが崩れる状態であり、成長期の子どもから大人まで幅広い年代に見られます。軽度の場合は日常生活に大きな支障がないこともありますが、筋肉バランスの乱れや疲労の蓄積、腰痛・背部痛などにつながるケースもあります。そのため、「進行を防ぎたい」「姿勢を整えたい」と考え、運動療法を検討する方も少なくありません。
近年、側弯症へのアプローチとして注目されているのがマシンピラティスです。体幹を安定させながら左右差に働きかけられる点や、負荷を細かく調整できる点から、補助的なケアとして取り入れられることがあります。しかし、側弯症は原因や程度によって対応が異なるため、正しい理解が欠かせません。
本記事では、側弯症とマシンピラティスについて詳しく解説します。
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側弯症とは?

側弯症とは、背骨(脊柱)が左右に曲がってしまう状態を指します。本来、背骨は正面から見るとまっすぐに伸びているのが正常ですが、側弯症ではS字やC字のように横方向へ弯曲します。単なる姿勢の悪さとは異なり、骨そのものが三次元的に変形している点が特徴です。
側弯症は大きく分けて、原因が特定できない「特発性側弯症」と、神経・筋肉の病気や先天的な骨の異常などが関係するタイプがあります。中でも最も多いのは思春期に発症する特発性側弯症で、成長期の子どもに多く見られます。男女比では女子に多い傾向があります。
初期段階では自覚症状がほとんどなく、学校検診や家族の気付きによって発見されるケースが少なくありません。肩の高さが左右で違う、ウエストのくびれが非対称、背中の片側が盛り上がって見えるといった見た目の変化がサインになることがあります。進行すると、腰痛や背部痛、疲れやすさなどの症状が出る場合もあります。
側弯症は早期発見・早期対応が重要です。特に成長期は進行しやすいため、定期的なチェックが欠かせません。
側弯症にマシンピラティスが効果的である理由

側弯症は背骨が左右に弯曲することで、姿勢の崩れや筋肉バランスの乱れが生じる状態です。医療的な治療が必要なケースもありますが、軽度〜中等度の場合や経過観察中のサポートとして、運動療法が取り入れられることがあります。その中でも、マシンピラティスは身体の左右差にアプローチしやすい運動として注目されています。ここでは、側弯症にマシンピラティスが効果的といわれる理由を解説します。
左右の筋肉バランスを整えやすい
側弯症では、背骨の弯曲に伴って左右の筋肉の緊張バランスが崩れています。片側は過度に緊張し、もう片側は弱化しているケースが多く見られます。
マシンピラティスは、左右を個別にコントロールしながらトレーニングできる点が大きな特徴です。リフォーマーなどのマシンを使うことで、弱い側を重点的に鍛えたり、硬くなった側をコントロールしながら動かしたりと、バランス改善を目的としたアプローチが可能になります。
正しい姿勢の感覚を身につけやすい
側弯症の方は、自分の身体の傾きや歪みに気付きにくいことがあります。マシンピラティスでは、ガイドレールやスプリングの抵抗を活用しながら、正しいポジションを意識して動作を行います。
この反復によって、ニュートラルな姿勢の感覚を身につけやすくなります。姿勢を「意識する」だけでなく、「体で覚える」ことができる点が、マシンピラティスの強みです。
体幹の安定性を高められる
側弯症では、背骨を支えるインナーマッスルの働きが十分でない場合があります。体幹が不安定な状態では、弯曲の進行や疲労の蓄積につながる可能性があります。
マシンピラティスは、腹横筋や多裂筋などの深層筋を意識的に使うトレーニングが中心です。体幹の安定性を高めることで、背骨を支える力を養い、姿勢保持の負担を軽減しやすくなります。
無理のない負荷でトレーニングできる
側弯症の方にとって、強い衝撃や過度な負荷は身体に負担となる場合があります。マシンピラティスはスプリングによって負荷を細かく調整できるため、個々の状態に合わせた強度設定が可能です。
可動域をコントロールしながら安全に動作を行えるため、過度な負担を避けつつ筋力強化や柔軟性向上を目指せます。リハビリ的な要素として取り入れやすい点も特徴です。
呼吸と連動したアプローチができる
側弯症では、肋骨の位置や胸郭の動きにも左右差が生じることがあります。マシンピラティスは呼吸と動作を連動させるため、呼吸機能の改善や胸郭の可動性向上も期待できます。深い呼吸を意識することで、緊張している側の筋肉を緩めやすくなり、身体全体のバランスを整えるサポートになります。
マットピラティスではなくマシンピラティスが側弯症に効果的な理由

側弯症の改善や進行予防を目的としてピラティスを取り入れる場合、「マットピラティスとマシンピラティスのどちらがよいのか」と悩む方は少なくありません。どちらも体幹強化や姿勢改善に役立つエクササイズですが、側弯症のように左右差が明確なケースでは、マシンピラティスの方が適しているとされる理由があります。ここでは、その理由を具体的に解説します。
左右差を細かく調整しながらトレーニングできる
側弯症では、背骨の弯曲に伴い左右の筋力や柔軟性に大きな差が生じます。マットピラティスは自重で行うため、無意識のうちに強い側ばかりを使ってしまうことがあります。
一方で、マシンピラティスはスプリングの負荷を個別に調整できるため、弱い側を重点的に使うエクササイズ設計が可能です。左右を分けて動かす種目も豊富にあり、アンバランスを是正しやすい点が大きな強みです。
正しいポジションをサポートしてくれる
側弯症の方は、自分ではまっすぐ立っているつもりでも、実際には骨盤や肩の高さにズレがあることが多くあります。マット上では正しい姿勢を維持するのが難しく、誤ったフォームのまま動いてしまうリスクもあります。
マシンピラティスはレールやバー、ストラップなどがガイドの役割を果たすため、身体を正しい軌道へ導いてくれるのが特徴です。歪んだ状態での反復動作を防止できるのは、マットピラティスにはないメリットといえるでしょう。
過度な負担をかけずに体幹を強化できる
マットピラティスでは、ある程度の体幹力がないと正しい姿勢を保てない種目もあります。側弯症によって体幹が不安定な場合、フォームを崩したまま無理をしてしまうことがあります。
マシンピラティスはスプリングの補助があるため、必要以上の負荷をかけずにインナーマッスルを鍛えることが可能です。身体をサポートしながら安全にトレーニングできる点は、側弯症の方にとって大きなメリットです。
可動域をコントロールしやすい
側弯症では、片側の可動域が狭く、もう片側が過度に動きやすいといったアンバランスが見られます。マットピラティスでは、この可動域の差を細かく制御するのが難しい場合があります。マシンピラティスであれば、動作の軌道が一定に保たれるため、過剰な可動を防ぎながら、安全な範囲でエクササイズを行うことが可能です。
インストラクターのサポートを受けやすい
マシンピラティスは基本的に少人数制やパーソナル指導が多く、個々の身体状態に合わせた細かな修正が可能です。側弯症の状態に応じて種目を調整しやすい点も利点です。マットレッスンのような大人数クラスでは難しい個別対応がしやすいため、より安全で効果的なトレーニングが期待できます。
側弯症とマシンピラティスに関するよくある質問
側弯症とマシンピラティスに関するよくある質問に回答します。
Q.マシンピラティスで側弯症は治りますか?
マシンピラティスは医療行為ではないため、側弯症そのものを「完治させる」ものではありません。特に骨の構造的な変形がある場合、運動だけで完全に元の状態へ戻すことは難しいとされています。
しかし、筋肉バランスの改善や体幹の安定性向上を通じて、姿勢の崩れを整えたり、進行予防のサポートをしたりすることは期待できます。あくまで補助的なアプローチとして取り入れることが重要です。
Q.側弯症でもマシンピラティスをして大丈夫ですか?
軽度〜中等度の側弯症で、医師から運動制限が出ていない場合は、状態に合わせたマシンピラティスが可能なケースが多いです。しかし、重度の場合や成長期で進行リスクが高い場合は、必ず医師に相談した上で始めることが大切です。
また、側弯症に理解のあるインストラクターのもとで指導を受けることで、安全性が高まります。自己流で行うのではなく、専門的なサポートを受けることが重要です。
Q.どのくらいの頻度で行うとよいですか?
頻度は症状の程度や体力レベルによって異なりますが、一般的には週1〜2回の継続的なトレーニングが推奨されることが多いです。短期間で劇的な変化を求めるのではなく、長期的に身体を整えていく意識が大切です。
無理に回数を増やすよりも、正しいフォームで質の高いトレーニングを積み重ねることが、結果につながりやすくなります。
側弯症を正しく理解してマシンピラティスを行おう
側弯症は単なる姿勢の問題ではなく、背骨が三次元的に弯曲している状態です。そのため、自己流のトレーニングや過度な運動では、かえって負担をかけてしまう可能性があります。まずは自分の状態を正しく把握し、必要に応じて医師の診断を受けることが大切です。
マシンピラティスは、左右差の調整や体幹強化、姿勢感覚の向上をサポートできる運動方法として有効とされています。スプリングによる負荷調整やガイド機能によって、安全に身体をコントロールしやすい点は大きなメリットです。しかし、側弯症そのものを完治させるものではなく、あくまで補助的なアプローチであることを理解しておきましょう。
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この記事の執筆者
ピラティスリフォーマー比較サイト編集部
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